バッファロー'66という全オタクの憧れ
バッファロー'66が好きだ。
あの映画に憧れる気持ち、読んでる人なら分かるでしょうか?
物語の冒頭は、
無実の罪を被り刑務所に入っていたダメ男が、両親に啖呵を切って妻を連れて行くと大見栄を切ってしまい、トイレを借りに入った建物でついでに目ぼしい女を攫う。。
というストーリーになっており、さらにその前のシーンは永遠にトイレを求めさすらう主人公・ビリーのカットが続くので、二時間ずっとトイレを探したままだったらどうしようと不安になるまである。
癇癪持ちで短気なビリーの行動はいつも無計画でその場その場を凌ぐための原理で出来ている。
レイラを襲い利用する計画も、あまりにもずさんで雑なものである。
レイラはいつでも逃げ出すことができるのに、この男の人、なんかかわいそうでほっとけない・・・という気持ちから愛情が芽生えいつも寄り添ってくれる。
ビリーは絵に描いたような童貞で、レイラと一緒にお風呂に入るとなった時も、恥ずかしくてたまらないからブリーフを履いたまま浴槽に浸かる。
そんなビリーを優しく真正面から受け止めるレイラ。
これ何てラノベですか?
日本版のキャッチ・コピーは「最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた」
もうこのタイトルでラノベ書けよと思うくらい、全男が好きな設定ではないだろうか。
バッファロー'66が好きな人は、福満しげゆき先生も好きだと思う。
豊満な女性に尻に敷かれるというのは、全人類にとってのハッピーエンドを指しているのかもしれない。
音楽もいい。。
イエスとキングクリムゾン!
プログレッシブ・ロックがユニークなカットにぴったりで❤︎
最後のHeart of the SunriseからのSweetnessが甘くてどろどろに溶けてて、牙の抜けた男のよさを存分に味わわせてくれる。。
ダメ男の牙を抜いて甘やかしたい天使希望の女にも刺さるのだ。
この映画を見たいからDVDプレイヤーを買った。
性癖に刺さる映画として語り継いでいきたい。